紫陽花のドレス 2009日展

三寒四温、あと何回で春になるのでしょうか。

28日で日展大阪展が終了します。
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「紫陽花のドレス」

とタイトルをつけました。でも本当は、紫陽花なのかよくわかりません。
ドレスの模様ははっきりと描かれた柄ではなく、モザイク柄のような、印象派の絵のような、色模様の柄。紫と、水色、そこに日に照る若葉のような黄緑や枝のような色から、ぱっと頭に浮かんだ

       紫 陽 花

の文字そのままをタイトルにつけました。銀座でぶらりとお買い物をしていたときに思いがけなく“紫陽花のドレス”に出会いました。
初めてみた瞬間から一目ぼれ。シフォンの柔らかい風合いとそれにマッチした優しい色合いが大好きでした。早速試着をさせてもらい、写メールにて父に確認、​

OKの返事をもらい、無事一緒に帰ることができました。

腰かけているのは、アンティークチェアで、ローズウッドの深い茶色とドレスの薄紫がよく合うと思いました。ナーシングチェアといって、授乳用の椅子だそうです。座が低くてとても安定感があり座りやすい椅子です。あっちこっちに向いて座ってみたり、足を伸ばしてみたり引っ込めて見たり、深く座ったり浅く座ったり、いろいろ試してポーズが決まっていきます。いつも心がけるのは、自然であり、動きがあるポーズということ。そして長くモデルをしても疲れにくいということも重要です。
一度立ってぱっと座ってみたり、工夫しながら自然な位置を探します。

最終的に決まったのが、身体を流すように腰掛けたこのポーズでした。
身体の流れにそって、ドレスの布が流れます。

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