いつまでも美しく

ある方からお手紙をいただきました。お友達である女医さんの肖像画を描いてほしいということです。

その方は父に、
「とっても華やかな女医さんで、先生の絵になったらどんなにか素敵だろうと思いまして、提案いたしました。」と。

そして女医さんには、
「それはそれは素敵な女性像を描かれる絵描きさんがいらっしゃるので、先生の肖像画を描いてもらうことができたら夢のようですね。」
とおっしゃって下さったそうです。

お手紙が届いたのはとてもタイミングのいい頃、ちょうど日展と一水会の制作が終わる頃のことでした。
夏から初秋にかけて、二つの展覧会に出品する絵を集中して描くために、父は他の絵を一切描きません。
夏の制作が終わる頃は、ちょうど精神的にも余裕ができ、アトリエから抜け出して新しい仕事がしたいときなのです。

お会いするとびっくり、肌が透けるように白く、女優さんのように美人な女医さんでした。
また、肖像画の実現を大変に喜んでおられ、クリニックでの白衣姿を一枚と、おうちでの普段着のお姿を一枚、合計二枚の絵を描くこととなったのです。じっとしてることには慣れませんとおっしゃりつつも、一生懸命モデルをしてくださいました。

『Dr.Yoko』

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『照葉(てりは)』

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「照葉(てりは)」とは、秋の季語で、
~葉が木の紅葉したものが日光に美しく照り映えていること~
という意味です。描いた季節、そして先生のお名前、葉子さんにちなんで。
そして、大学生の息子さんがいらっしゃるとは思えない若く美しく輝いているお姿からタイトルをつけました。

明るく清潔なクリニックのロビーにて、絵の披露パーティーがありました。ご紹介いただいた方も東京から駆けつけてくださり、そして先生のご主人様とお友達、従業員の方々、うちも家族でおじゃまして、楽しい会となりました。
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先生の横に写っておられるのがご主人様です。
おしゃれで素敵なご夫婦でしょう。

先生のようにいつまでも美しくいたい方はこちら(笑)↓
http://www.hashikata.com/

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